(平成18年10月12日・参院予算委)

 日本はこの美しい自然と同時に美しい文化を持っているのでありますが、この地域の文化を涵養してきたのはやはりこれは農家であり、農地であり、林野ではないか、また美しい海もそうであります。そうした側面があるわけでありまして、ですからその基盤が崩れますと、その美しい文化も環境もこれは崩れていく危険にさらされていくと思います。

 そしてまた日本の食文化、おいしく、見た目も美しいし、そして安全である。その安全でおいしいこの食を提供するのが農業、漁業であるのでございまして、そういういろいろな側面がある。……山陰地方には、私のふるさとには棚田というのがあります。これは山を段々に、いわゆる段々畑ではなくて田んぼが、圃場がもう段々になっているわけでありまして、そしてその先には日本海がございまして、そこはもう本当に見ていてはっとするほどの美しい景色であるのも事実でございまして、かつて日清講和条約を結んだときに、中国側、清の全権代表李鴻章が、耕して天に昇ると、こう書き残しだのがこの棚田でございますが、そうした棚田というのは、では産業的な側面で競争力があるかといえば、それは非常に難しいわけでございます。

 しかし一万、この棚田を守っていこうという機運の中で、この地方都市の人たちが、自分たちがそこを借りて園芸農業的にお金を払って守りながらも自分がそこで稲を植えてそれを食べると。そして、自分はまたその美しい景観を守っているんだなというその思いも持てるということもあって、いろんな方々の御協力をいただいております。

 そしてまた、棚田のお米というのは大変、これは実は大変おいしいわけでありまして、寒暖の差があります、そしてまた古式的ないろいろな農法を使って、無農薬であり、またかつ天日干しにするという手間を掛けながら、それを売り物にすることによって結構多くの方々の需要を得ています。そして比較的高い値段でも売れているという、もちろん、だからこれが産業で成り立つということではないわけでありますが、いろんな工夫も重ねていくことは大切ではないかと思います。